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会長挨拶

 = JATES会長就任挨拶 =          2018年6月

 科学技術と経済の会の会員の皆様には、日頃より会の活動へのご理解と多大なご協力を賜り、心より感謝申し上げます。

 私は、5月に開催されました当会の第52回通常総会におきまして、野間口有前会長の後任として会長に選任されました。50年以上におよぶ当会の歴史の中で、会の運営をリードし、発展のご努力いただいた多くの会員諸先輩の方々、そしてこの4年間、会発展の為にご努力いただきました前野間口会長には、心より敬意を表したいと思います。

今後は、この歴史ある会を通して、

①会員の方々の“自らの研鑽”

②会員相互の交流による“ネットワーク形成”と“新たな価値創造”

③会の討議への参加を通した、国家や人間社会における技術の在

 りようを深く考える“高い視座”の育成

④会としての実行を伴う提言作成を通した、“将来の人間社会に

 対する高い責任”を持った議論の活性化を目指して、会員の皆

 様の価値となる会の運営に努力してまいりたいと思います。

 

 日本は、エネルギー自給率が8%、食料自給率が38%の国であり、生活に必要な資源の多くは海外からの輸入に頼らざるを得ません。これらの観点からも、日本の企業は、海外を含めた幅広い地域の人間社会に対して、幅広い分野で、高い価値貢献をすることが必須であります。本来地球は一つで全体最適を目指すことが人間社会にとっては効率的ですが、そこにボーダーがあります。ボーダーに囲まれている国家という枠組みを考えずに、現実の人間の生活を語ることはできません。私共企業人は、サステイナブルな未来の地球、人間社会を意識しつつ、且つ、日本という国家の在りようを考えながら、価値を創造していくことが重要であります。日本は幸いにも、これまでに多くの方々のご努力により、技術を磨き、育て、更には新たな技術で価値を創造する文化があり、そのような国民一人ひとりの力が代々育成されております。今、人間社会に生き、今、企業で活躍されている方々は、諸先輩方が長きにわたって培ってこられたこの文化を、未来に向けてさらに良い文化に高めて行くと共に、人間社会により大きな価値を提供していくことが重要であると思います。

 本会は、日本の高度な経済活動を支えていらっしゃる会員の皆様で構成されており、人間社会への価値創造に対する強い意志と高い視座をお持ちの方々の集まりです。皆様の活動は、必ずや大きな価値となって人間社会に大きな貢献を果たします。今後とも、皆様の絶大なるご支援、ご協力により、本会の更なる発展が導かれることを期待し、また切にお願い申し上げます。 

 

 

 第9代会長 遠藤信博

 平成30年6月

一般社団法人 科学技術と経済の会

会 長  遠藤 信博